SC-88Proを修理した

数ヶ月前からSC-88Proが正常に鳴らずにノイズを吐き出す症状に悩まされていました。

例えば「ほおずきみたいに紅い魂」のmidiファイルを鳴らすとこんな感じ(音量注意です)。

 

もはや何が何やらわかりません。上から圧力をかけると治ったり治らなかったり......調子のいい時もあるので騙しだまし使っていたのですが、最近は症状がひどくなったため重い腰を上げて修理することにしました。

せっかくなので記録としてブログに残してみよう、という感じです。

f:id:mazyuBlog:20210803132332j:plain

修理前のSC-88Pro



調べてみると同じ症状の方がいて半田のクラックが問題らしい、ということなので分解していきます。

まず背面のネジ3本と側面のネジ4本を外し天板をとります。

f:id:mazyuBlog:20210803132731j:plain

背面のネジ4本を取る

f:id:mazyuBlog:20210803132728j:plain

側面のネジ4本(左右2本ずつ)を取る

そうするとメインの基板が見えてきます。今回修理する基板は更に下にあるのでメイン基板を持ち上げます。基板を固定してるネジ3本、背面のネジを4本取ると持ち上げられます。

f:id:mazyuBlog:20210803133444j:plain

メイン基板。ネジを3本外します

f:id:mazyuBlog:20210803133509j:plain

背面のネジも4本外す

f:id:mazyuBlog:20210803133612j:plain

下の基板(アナログ基板)が見えました

アナログ基板を見るとなんだかコンデンサが寝ちゃったりしてますが液漏れなどは見当たらなかったので今回は何もいじりません。

アナログ基板の裏側を確認するためこちらもネジを外します。基板のネジ5本と背面のネジ4本を外せば持ち上がります。メイン基板の方は外すためにハーネスを弄らないといけないのですが、線を切ったりするのが怖かったのでそのまま外さずに作業しました。

f:id:mazyuBlog:20210803134032j:plain

アナログ基板。ネジを5本外します(画像だと見づらいですね...すみません(-_-;)

f:id:mazyuBlog:20210803134204j:plain

背面のネジ4本を外す

そうするとアナログ基板の裏側が見えます。

半田のクラックがないか入念に確認してますが......それっぽいものは見当たりませんでした。仕方ないのでちょっと怪しいところを片っ端から半田付けし直していきます。

f:id:mazyuBlog:20210803134534j:plain

f:id:mazyuBlog:20210803134544j:plain

アナログ基板の裏側

半田付けが終われば後は今までの手順と反対に組み上げて治ったか確認します。

 結果は.......相変わらずノイズが鳴ったり鳴らなかったり。

うーむ半田のクラックではなかったのか......?と他の原因を考えて見るともう一枚のメイン基板の半田はどうだろう、と思い当たったので確認することに。

f:id:mazyuBlog:20210803135846j:plain

メイン基板の確認をします

するとなんだか怪しいところがちょこちょこ見つかったのでこちらも半田付けし直します。

 

f:id:mazyuBlog:20210803140012j:plain

怪しい

f:id:mazyuBlog:20210803140028j:plain

怪しそう(画質悪くてすみません)

さー次こそはと再び組み上げて確認すると.......治りました!上から圧力をかけなくても正常に鳴りますし、圧力をかけてみても少し動かしたりしても大丈夫です。

 

 

よかった、と一安心。原因はメイン基板の半田クラックだったみたいですね。

そんな感じでSC-88Proを修理してみた、でした。ハチプロにはこれまでもお世話になりましたし、これからもメインで使っていきたいので大事にします。

f:id:mazyuBlog:20210803140602j:plain

動いてるSC-88Pro。かわいい

今回修理するにあたって以下のサイトを参考にさせていただきました。

 

ごはんたべよ Roland SC-88Proの修理:電解コンデンサ交換

https://www.keshikan.net/gohantabeyo/?p=1365

 

それでは。