2022年 抱負

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

いやぁ年越しの時間はすっかり寝ていました。Twitterで新年の挨拶を書くのって何となく気恥ずかしいのでこちらで。

2021年の振り返りと2022年の抱負を簡単に書いてみようかなと。

 

2021年に出せたCDは「アリスマジック ~ 東の国の雨月郷」のみでした。この作品は元々夢幻雨月郷と同時に2020年秋に頒布の予定で、2021年にはアルバムは一つも出さない予定でした。代わりに本を書いたりHPを作ったりしたいなぁと考えていたのですが、本のほうは手を付けてもおらず、HPは一応作れましたがCD毎の特設サイトはまだ作れていません。うーむ。これから出すCDAlbumではXFDだけではなく特設サイトもしっかり作っていきたいと思っているので、それの練習として今まで作ってきたAlbumの特設サイトを作れればいいかなぁと。がんばります。

「アリスマジック ~ 東の国の雨月郷」のちょっとした思い出話。この作品は先人様たちが作ってきた”東方原作を遊んだ気になれるアルバム”になぞらえて作った初めてのアルバムです。一応体験版規模のものは過去に作りましたが(東方魔紺碧)フルサイズを作ったのは初めてでした。いやぁ曲数が多い多い。しかしそれだけやりがいもありました。”遊んだ気になれる”を作っていておもしろいなぁと思ったのは以下の点。

・普段の音楽CDと違って”ゲーム音楽”を明確に意識した曲が書ける

いつも作っているCDは音楽として作っているので、曲自体の魅力はどうか、聴いていて疲れないか、などを気にしながらアルバムを作っています。しかしゲーム音楽風の音楽はそれとは違い曲はゲーム(のイメージ)に奉仕するものであり曲自体の魅力というよりかはイメージ・キャラクターに合っているかを重視して作りました。またゲーム音楽、とりわけ弾幕STGの音楽は激しめで単体で聞いているとちょっと疲れてしまうようなものも多く、しかしその力強さが魅力でもあります。”音楽アルバム”として考えると聞いていて疲れてしまうのはあまりよくないですが(実際ZUNさんも秘封でのリアレンジでは基本的に耳に優しい方面でアレンジ、ミックスされています)、ゲームのサントラ風として作るならばそんなことは気にせずちょっと疲れてしまうようなハイテンションの曲が書けます。これが普段と違って面白かったですね。

・3面ボス風、Ex道中風など明確に〇面風というのが書ける

東方の音楽ではタイトル画面、一面道中、一面ボス.......とそれぞれの場面である程度特徴があります。その特徴を自分なりに解釈して作るのが面白かったですね。一面道中は最初だから印象的にいい曲を(できなかったかなぁ......)、一面ボスは軽く短くしかし魅力的に、二面道中は個人的に一番自由が利く場面でしたので、軽快な曲を書いてみました。二面ボスはあんまり強くなさそうに。三面道中は前半の山場、絶対いい曲に(うーん)。三面ボスは強者間がありこれも絶対いい曲。四面道中は体験版後に初めて来られるステージなので一面道中と同じく印象的に。四面ボスはストーリーのキーパーソンになっていることも多くキャラクターに寄り添うような形で。五面道中は終盤感のある曲を。五面ボスは怪綺談から続く伝統として変な曲を(これだいじ)。六面道中はボスに向けてさらっと、しかし雰囲気を出して。六面ボスはすべてを出し切る、しかも真面目に。Exは気持ちを切り替えてたのしげに。ExボスはEx感のあるちょっと不思議な感じ。そんなイメージで作りました。

アリスマジックの反省として圧倒的に曲作りに掛ける時間が足りなかったことによるクオリティの低下、そして各々の曲の音楽的魅力の少なさ、を自分としては感じています。アリスマジックは一応2021年の1月から3月20日まで約3ヵ月で作りました。私の普段の曲を書くペースは1ヵ月で2曲ほどなので、どれだけ少ない時間で無理やり作ったのかと......短期間でたくさんの曲を書くこと、筆の早いことはもちろん悪いことではないですが、それでクオリティが落ちてしまっては元も子もありません。10の駄作より1つの誇れる作品を、です。特に私は1つの曲をじっくりこね回してやっと雰囲気や楽曲的魅力を引き出せるタイプなので、もっと時間を掛けて作ればよかったなぁと。

でもこれは原作風を作るうえでの一つの方法論でもありました。即ちZUNさんと同じくゲーム音楽風を書くときは一つの曲に時間を掛けすぎずさらっと書く、そうしたほうが楽曲の構造が浮き彫りとなり勢いが出るかな、と。曲を作ってる方であればもしかしたら分かってもらえるかも知れませんが、曲作りやミックスというのは時間を掛ければ掛けるほどディティールに拘り過ぎて全体像が見えなくなり、作品として小さく纏まってしまうことがあるんですよね。丁寧すぎるというか。ゲーム音楽としては丁寧であるかよりも楽曲の持つメロディや進行、楽器の音色の魅力を前面に出したほうがいいのかなと。そう考えた上で短時間で作ることにしたのです。結果的には失敗でしたが。

今回の失敗で分かったのは、

人によって得意な制作方法が違うこと(時間を掛けるか掛けないか)

ゲーム音楽風の作品はやっぱりどこまで行ってもゲーム音楽ではなくゲーム音楽風の音楽であり、各々の楽曲的魅力を失ってはいけないこと

の2つです。この反省を生かして、まだ先の話になりますがまた原作風の作品を作れたらなぁと思っています。がんばります。

 

さて、2022年の抱負ですが

ズバリ、2020年以前の頃のようにたくさん作品を出しますよー、という感じです。予定では5つアルバムを出します。7th,mini,Arrange,Special,秘封風......いやぁ多い多い。作りたいものが多すぎて幸せです。これらをクオリティを損なわずに、というより今までよりもいいアルバムに出来るように頑張って作って頒布出来たらいいなぁと思っています。

そうそう、只今秋に頒布予定のSpecialAlbum第四弾のゲスト参加者さんを募集中です↓

 

twipla.jp

前回前々回と参加してくれた人、初めての人、海外の人とすでに三十数名集まっていてほんとうにありがたい限りです。まさかこんなに参加していただけるとは思ってもいませんでした......私自身どんな作品になるのか非常にわくわくしています。1月9日まで募集中なのでよろしければ。

それでは抱負はこのくらいで。

今年もがんばるぞー!