最近聴いてる音楽(2023/09)

ここ1か月ほどで聴いてる音楽の覚え書き。

Lucy

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大貫妙子さんのアルバム。大貫妙子さんは70年代からバンドやソロで活動を続けていて、坂本龍一山下達郎とも関係が深い日本のポップスを作ってきたひとり。1曲目のLULUが特に好き。童話的な世界観と80年代っぽい音色、大貫さんの優しい声がいいですね。

 

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2016年に行われたシンフォニックコンサート。オーケストラをバックにドラム&ベース&ギターという珍しい構成。大貫さんの音楽はフランスなどヨーロッパの匂いがするものが多いので、オケにはすんごく合ってますね。素晴らしいのひと言。最近はずっとこれを聴いてます。

 

Mezzanine (Deluxe)

Mezzanine (Deluxe)

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Maaive Attackのアルバム(1998年リリース)。90年代の名盤としてよく取り上げられるアルバムです。トリップ・ホップというジャンルで括られるアーティストですが、テクノやヒップホップ系のダンスミュージックの系譜ですね。そういう音楽は元々苦手なんですが、Massive Attackはとても好き。全体的に暗く、重々しく、でもそれが深く沈んでいくような気持のよい暗さなんです。なんで踊る音楽というよりリスニング系です。2000年初頭に流行り始めたエレクトロニカにも繋がる音楽でしょうか。

 

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同じくMassive Attackのアルバム(2010年リリース)。パーカッションの音色が特に素晴らしいですね。これもMezzanineと同じくらい好き。

 

Dummy

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  • ポーティスヘッド
  • エレクトロニック
  • ¥1528

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ポーティスヘッドのアルバム。これもトリップ・ホップと呼ばれるジャンルで90年代の名盤としてよく見る。Radioheadにも影響を与えていてKid AやAmnesiacに顕著。ひたすら暗いコードやメロディの中に作りこまれたリズムトラックが響く。いい音楽だとは思うけどそんなに好きではないかな。

 

Libertango

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おそらくジャズ畑のゲイリー・バートンというヴィブラフォン奏者のアルバム。自分の好きなリズムについて最近考えていて、その一つがタンゴだった。このアルバムはタンゴのアルバムで、それもアルゼンチン・タンゴではなく俗にいうピアソラ。これもまたいいですね。

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コーネリアスの今年出たアルバム。コーネリアスはかつてフリッパーズ・ギターというバンドで渋谷系の音楽の代表として有名だったり、90年代,00年代の日本における重要な音楽家であることは知っていたのが、その音楽はあんまり好きじゃなった。でもこのアルバムはとても良い。トータルで同じような音色、音楽で統一感とそれでいて飽きない1曲1曲の作りこみがすごい。コーネリアスらしいリズム配置も効いていて僕にはバッハの音楽のようなリズムの対位法とでも言いたい感じに聴こえる。とにかく良いアルバム。

 

Dilettante

Dilettante

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ALI PROJECTのアルバム(2005年リリース)。ファンから特に支持されてるアルバムらしいが、初めて聴いたときはピンと来なかった。なので暫く聴かないでいたんだけど、久しぶりに聴いてその凄さに気づく。Aristocracy(2001年リリース)前後から続くアリプロの完成形とでもいおうか。このアルバムのひとつ前のエロティック&ヘロティック(2002年リリース)も名盤としてよく挙がるが僕にはあんまりだった。ひとつひとつの音楽は素晴らしいんだけどアルバムとしての流れがあんまりで。だからAristocracyが一番好きなアルバムだったんだけど、もしかしたらこのアルバムも同じくらい好きかも。エキゾチズムと耽美に溢れている。昭和恋々幻燈館とか曲名も素晴らしい。

 

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細野さんのソロアルバム(1989年リリース)80年代後半の細野さんはニューエイジアンビエントの海にどっぷり浸っていて、ポップなアルバムは少なく、このアルバムもそういうった一つだと思ってちゃんと聴いてなかった。でも聴いてみたらすごい。ゲーム音楽的な様々な色彩を見せるメロディ、コード、リズム。音色。YMOは細野さんが始めたバンドで、ゲーム音楽への影響がよく言及されるけど、このアルバムも僕にはゲーム音楽的に聴こえた。YMO以降の細野さんの総括という感じ。ここ数年のニューエイジリバイバルで海外などから再評価されてるアルバムのひとつ。良いものは当時無視されたとしても、後年に再発見される、ということはよくある。逆もまた然り。

 

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イタリアの作曲家ニーノ・ロータの映画音楽集。ニーノ・ロータはクラシックや映画音楽の作曲家。細野さんがインタビューで名前を挙げていたので聴いてみたんだけどいいですね。2曲目がコテコテで特に好き(笑)

 

Raycrisis

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タイトーSTGレイクライシスのサントラ。レイシリーズは3つ出ていて、一つ目のレイフォースは高校生の頃ゲーセンでよくプレイしていた。音楽とグラフィック、演出が本当に素晴らしいゲームでZUNさんもレイシリーズはよくプレイしていたらしい。このレイクライシスの音楽はテクノ、ハウスの系譜で作曲者のTAMAYOさんはYMOが好きらしい。ただし普通のダンスミュージック系のBGMじゃなくてかなり作りこまれている。びっくりなことに1ループが10分以上ある曲が多い。繰り返しの中で少しずつ色彩を変えていく感じで、とにかくとにかく作りこまれている。もはやゲームのBGMというより音楽だけで成り立ってしまうクオリティ。大好きなので寝るときなどよく聴いてます。曲名もエロチックで耽美的で好き。「女の子にはセンチメンタルなんて感情はない」「自分で撰んだ拷問」「少女の行為はもう終わったのか」など。

 

G.フォーレ / ピアノ四重奏曲 第1番 Op.15 - YouTube

スヴェトラーノフ指揮:ショスタコーヴィチ:第9交響曲 - YouTube

ショスタコーヴィチ:交響曲 第14番 「死者の歌」バルシャイ/モスクワ室内o. shostakovich : Symphony No.14 - YouTube

あとはクラシック関連。フォーレとかショスタコとかシェーンベルクとか19世紀末、20世紀のが多い。フォーレはいつ聴いてもいいですね。ショスタコの第9番の辛辣さと諧謔はやっぱりいい(笑)

 

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ここ一か月で一番聴いたのはドリクラの音楽。ドリームクラブは2009年のギャルゲー。布団ちゃんの実況見てハマっちゃったんだけど、音楽がいい。それぞれのキャラの持ち歌があるんだけど、キャラクターに寄り添う歌詞と馴染みやすいどこかで聴いたことのあるような音楽、キャラクターを攻略しながら聴くことでその良さが見えてきて、ゲーム音楽として魅力的。サントラも買っちゃった。3つ出てるんだけどそのうちの一番欲しいのが中古で1万円くらいするんだよね。いつか買いたい。

特に好きなのはあすかの持ち曲「ココロのコトバ」「あなたのそばにいたいのに」の2つ。80年代アイドル歌謡のような音楽で、あすかの声優さんもとっても歌がうまい。いやぁいいなぁ……

 

さっくり書くつもりが長くなっちゃった。あとは松田聖子だったりいつも通りスピッツゆらゆら帝国や好きなゲーム音楽を聴いたりしてる。今はとにかく曲作りと音楽を聴くのがたのしいな。